それでも一緒にいる…

アルコール依存症の夫を持つ 共依存の妻のつぶやき

アルコール依存症で初めての入院②

入院中に再飲酒

 

入院する前日まで飲酒していた夫だったが

 

入院する事には意外と前向きだった。

 

 今思い返すと、その頃の私は、この入院で断酒出来るかもしれないと、密かに大きな期待をしていたと思う(-_- )

 

 

アルコール依存症からすぐに回復に向かう人の確率は、かなり低い…

 

なのに私は、勝手に良い方に向かうような気になっていた。

 

 

そういう風に思い込みたかった。楽になりたかった。

 

最初の頃の夫は、「俺は、絶対断酒する。」

などと言っていたが

 

入院して1ヶ月ほどすると、夫の表情が少しずつ暗くなってきた。

 

もともと夫は、感情を表情に出さないタイプ

なのに、更に何を考えてるのかわからなくなった。

 

アルコールが抜けると、多くのアルコール依存症の人は「うつ」の症状がでるらしい。

 

 色々な事が不安になり、お酒でごまかしてした事から逃げられないという感じだろうか

 

 

 週に1,2回面会に行っていたのだが、ある日病棟の2階の談話室のような所で

夫が窓の外を指さして言った。

 

夫 「あそこにコンビニが見えるでしょ。ここからまーっ直ぐ行くとバレないよね?」

 

 

私  「・・・」

 

 

私 「バレないようにして、何を買いに行くの?」

 

 

夫 「色々。お菓子とか。」

 

 

絶対嘘だな…(-_-;)

 

 

それから数日後、病院の看護師さんから電話がきた

 

 

看護師さん「こんにちは、看護師の〇〇です。ご主人が再飲酒されまして」

 

 

私 「えっっ(◎_◎;)…  入院中ですよね?」

 

などと変な質問した記憶…

 

 

看護師さん「そうですね(笑)。でも、年に1人くらいですが、時々そういう方もいらっしゃいます。ご主人だけではないですので、一応報告だけしておきますね。」

 

 

  ガーーーーン。。

 

 

 

頭の中で鐘が鳴ったような気がした。

 

 

 

なんで・・・

 

 

いや、病気だからか・・・

 

 

 

夫は、この入院でもう1度スッリプし、4か月の入院で退院した。

 

 

夫は退院前の挨拶の時に、「もう絶対お酒は飲みません。」

と言ったが

 

 

退院したその日に飲酒した。